政治
Posted on 2023年07月04日 17:59

プーチンがナメきられた「プリゴジン&ルカシェンコ」タッグの「核攻撃」暴走

2023年07月04日 17:59

 世界を震撼させたロシアの民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏による反乱は、いまだに不透明な部分が多い。飛び交う説を挙げれば、「ロシア国軍上層部とプリコジン氏の対立」「プーチン大統領とプリコジン氏の対立」「ロシア国軍のスロビキン航空宇宙軍総司令官とプリコジンが組んだクーデター説」「プーチンとプリコジンによる猿芝居」などだ。

 日本の公安関係者が明かす。

「これだけあらゆる説が出る理由は、プリゴジン氏がプーチン氏から『反逆者』呼ばわりされ抹殺指令まで出たという情報があったにもかかわらず、ベラルーシにアッサリと亡命できたから。しかも、その後もプリゴジン氏はロシアを自由に出入りしているとの話もある。反逆者であれば、なぜそんなことが許されるのか理解し難い」

 しかも、ここへきてさらなる不気味な兆候があるという。

「6月27日にベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアがベラルーシに配備するとした戦術核兵器について『我が国はロシアの同意なく核兵器を使用できる』などと述べている。この発言はルカシェンコ氏が『核のボタン』を自由にできるかどうかは別にして、欧州各国やウクライナを恐怖のドン底に突き落とした。ロシア側が核兵器の使用権はロシアにあると言っているのと大違いですからね」(前出・公安関係者)

 ルカシェンコ氏は6月30日の演説で、「配備された戦術核兵器は実際には使用されない」としているが、一方でプリゴジンの反乱鎮圧に貢献したのは俺だ、とばかりにプーチンをナメ始めた可能性もあるという。

「ルカシェンコ氏はベラルーシを30年近くにわたって統治し続けている。選挙を不正操作している噂は絶えず、近年ではベラルーシの反体制派ジャーナリストの身柄を拘束するため旅客機を強制着陸させるなど、やりたい放題。しかもプーチンを嫌っているものの、経済的、政治的に生き延びるためプーチン寄りを演じているともいわれる。そんなルカシェンコとプリゴジンがタッグを組む気配があるんです。『ワグネル』の精鋭をベラルーシに呼び込む。そこへ、ロシアの核を自分たちの使いたい時使えるとなれば何が起きるか。世界はプーチンの核の脅し文句より『ルカシェンコ+プリゴジン』の暴走を恐れ始めている」

 プリゴジンの反乱の先に何が待っているのか。

(田村建光)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月22日 20:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月17日 20:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月24日 20:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク
    OSZAR »