芸能

アイドルの「卒業」名場面30年史(1)初めて「卒業」したのは「おニャン子」のあの2人!

20160319idola

 桜の花びらが舞う季節は、アイドルたちにとって「卒業」の2文字が胸に迫ってくる。熱く、はかなく過ごしたアイドル期から旅立つ日がやって来た‥‥。そんなグラジュエイションの名場面と名セリフの30年分をここに詳報する──。

 80年代の前半まで、アイドルに「卒業」という概念はなかった。例えば「ふつうの女の子に戻りたい」の名言を放ったキャンディーズは「解散」であるし、白いマイクを武道館のステージに置いて別れを告げた山口百恵は「引退」である。

 その記念すべき第一歩は、今からちょうど30年前、86年3月のこと。アイドルグループの革命となった「おニャン子クラブ」から、ソロデビュー第1号の河合その子と、中島美春の2人が初めて「卒業」を宣言。

 美少女研究家の高倉文紀氏が解説する。

「インパクトは大きかったと思います。それまでグループの『解散』や『脱退』はあっても、人気絶頂の渦中に『卒業』という言葉を使った。実はおニャン子自体が3年足らずの短い活動期間でしたが、それでも人気のメンバーが1年で卒業するのは『え、もう?』という衝撃を与えた」

 2人の卒業に合わせ、中島がリードボーカルを取る形で「じゃあね」というシングルを発売。これがアイドルグループにとって、卒業ソングの雛型となった。

「さらに2人の卒業をメインに据えたコンサートも、ムックになったり、ビデオになったりと、今につながるビジネスモデルになりました」(前出・高倉氏)

 おニャン子を生み出した「夕やけニャンニャン」(フジテレビ系)は女子高生アイドルを中心とし、放課後のクラブ活動のノリを前面に押し出していた。番組の流れからいけば、3月に「卒業」という要素は不可欠だったのだ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
中日の大飛球「一塁側カメラでポールの内側通過」でも塁審は「ファウル」里崎智也が指摘した「致命的欠陥」
2
「令和の大横綱」を目指す大の里に立ちはだかる「付け人経験不足」と「大卒問題」
3
中居正広「性暴力騒動」にとんでもない情報が!被害女子アナの黒幕は「交際アーティスト」だって!?
4
元埼玉県警特殊部隊員が明かす「日本で9歳以下の行方不明者は年間1000人」戦慄の手口
5
 鹿島アントラーズ「異常な紅白戦」でブラジルの貴公子「鬼ギレ事件」